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管理栄養学科

名取 貴光

プロフィール
山梨学院大学健康栄養学部管理栄養学科 講師

基礎化学、有機化学、生化学、生化学実験、細胞生化学、食品学総論、食品学実験など、生体や食品を構成している成分の化学構造や機能を解説している。
専門分野: 神経科学、糖鎖生物学、食品科学 
趣味:生体の神経機能に関して新しい現象を見つけること

教員かつ研究者(医科学博士)です。授業がない日、授業終了後は色々な研究室で実験しています。月に2回程度は名古屋大学へ実験に伺っています。

2010年4月-   名古屋大学医学部分子生物学講座 客員研究員
2010年4月-   名古屋大学環境医学研究所 客員研究員
2010年4月-   山梨大学医学部環境遺伝医学講座 共同研究員

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大学院博士課程時代~

2012.02.20 15:59 | カテゴリなし

大学院博士課程時代~
【中枢神経系における酸性多糖の機能と発現調節に関する研究】

企業在職時に、縁があり現在の共同研究相手であり、恩師である長井先生(山梨大学)のもとに大学院生としてお世話になることになりました。
もともと博士号を取得するため大学に戻ることを考えていたのですが、運よくというか、その時ようやく念願かなって大学院生として入学した訳です。
まあ当時は色々とありましたが、今があるのもその当時のお世話になった方々のおかげだとつくづく思います。


本題の研究内容ですが・・・

糖タンパク質や糖脂質などの糖鎖は、細胞表面や細胞外マトリックスに存在し、神経系の発生や発達、シナプス活性の調節、脳損傷からの再生過程において重要な役割を果たしています。近年、その中でも酸性多糖類であるポリシアル酸(PSA)やコンドロイチン硫酸(CS)は、神経細胞の接着や移動、軸索誘導、神経回路形成などに対する機能をもち重要な分子として知られています。大学院時代は、中枢神経系に発現するこれら酸性多糖の機能に関する研究を行っていました。

一つは神経細胞接着分子に結合するポリシアル酸と精神発達障害の一つである自閉症の関係について、もう一つは脊髄や脳損傷時にその周辺のグリア細胞により発現誘導される軸索再生阻害分子であるコンドロイチン硫酸について検討を行っていました。

自閉症の研究では、母親マウスの腹腔内にVPAを投与して自閉症モデルマウスを作成し、マウス脳の各組織を分取して、PSAの発現量解析したり、胎生期のマウス胎児脳由来初代培養神経細胞を作成してin vitroにおけるVPAのPSA発現量及び神経突起伸長に対する影響を検討したりしていました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18343346

一方、コンドロイチン硫酸の研究については、CSのストレス環境下におけるグリア細胞のCS発現機構について研究を行っていました。C6 glioma cells及びマウス胎児大脳由来初代培養アストロサイトの各培養系にTunicamycin(TM)及びThapsigargin(TG)といった小胞体(ER)ストレス誘導剤を添加することによりERにストレスを誘導し、その結果起こるCS発現量やCS鎖硫酸化組成の変化を解析しました。また、ERストレス誘導したグリア細胞の表面上で神経細胞を培養し、神経突起の伸長に対する阻害への影響も調べていました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18264755

その結果、VPAによる海馬神経細胞のPSA発現変化が神経回路の形成異常に変化をもたらし、これが自閉症の精神発達異常の一因となる可能性を見出し、また、グリア細胞に対する直接のERストレス刺激によってCS糖鎖の発現が上昇し、それが神経突起の伸長を阻害することを明らかにしました。

これらの研究成果が現在の研究につながっています。

写真はマウスの脳の海馬という記憶を司る器官のニッスル染色の様子です。

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