講談社文芸文庫を救出する会56ークンデラ『不滅』、井上光晴『他国の死...
2008.04.29 19:30 | 講談社文芸文庫を救出する会
昨年2月に愛車のハーレーダビッドソンFXDIを盗まれて以来、セキュリティには人一倍気を使うようになった。現在は、14ミリという極太の超硬張鋼チェーンを発注して、現在2台所有しているヤマハSRとハーレーダビッドソン、ロード・グライド(FLTR)を連結して、オートバイ泥棒に対処しているのだが、さらにもう一つロックを付けることにして、最近開店したばかりの大型オートバイ洋品店に出かけた。散々悩んだ末に購...
講談社文芸文庫を救出する会55ーフラナリー・オコナー『賢い血』、泉鏡...
2008.04.29 01:01 | 講談社文芸文庫を救出する会
先にアメリカのノーベル賞作家ウィリアム・フォークナーの『響きと怒り』を手に入れたことを書いたが、今度はフォークナーと同じアメリカ南部出身の女流作家フラナリー・オコナーの『賢い血』(須山静夫訳、ちくま文庫)を105円の棚で見つけた。短編小説の名手であるが、この『賢い血』は長篇小説で、ずっと昔に読んだときにはその残酷でグロテスクでユーモラスな世界に衝撃を受けた。我が国では一般にあまり知られてない作家...
講談社文芸文庫を救出する会54ー『ドッペルゲンガー奇譚集ー死を招く影...
2008.04.28 00:15 | 講談社文芸文庫を救出する会
文学の講義で何が一番印象に残ったかと問うと、エドガー・アラン・ポーの「ウィリアム・ウィルソン」を取り上げて、「影」、「ドッペルゲンガー」、「双子」などをテーマに話したときだと答える学生が多いのには驚く。あるいは幼い頃からマンガなどでドッペルゲンガーに馴染んでいるというようなこともあるのかも知れないが、現在の若者が抱えているある種の不安の表れではないかと思えないこともない。
そんなことを考えていた...
講談社文芸文庫を救出する会53ーユーゴー『レ・ミゼラブル』
2008.04.13 00:20 | 講談社文芸文庫を救出する会
八王子市の北西部、あきる野市との境に今熊神社という由緒ある神社がある。最近ではミツバツツジの名所として知られるようになり、車や徒歩で見物客がかなり訪れる。
今熊神社のことは名前は知っていたが、ミツバツツジのことを知ったのは偶然のことだった。2年前の春、車で近くを通りかかったときに神社の案内板を見て立ち寄ってみたら、ちょうどミツバツツジが紫色がかったピンク色の花で山の斜面を見事におおっており、しか...
講談社文芸文庫を救出する会52ー円地文子『妖/花食い姥』、高橋たか子...
2008.04.11 02:46 | 講談社文芸文庫を救出する会
朝から冷たい雨が降っている。いやな雨だ。テレビのニュース番組がやけに騒がしいと思ったら、国分寺駅の変電所が火災で中央線が運休しているという。今日から大学は新学期の最初の授業が始まるが、教員が姿を現さなかった教室がいくつもあったにちがいない。車の運転をしない人は大変だ。
午後3時過ぎ、車の12ヶ月点検をしてもらうために立川に行く。同じ自動車会社の営業所はすぐ近所にあるのにがわざわざ立川まで行くのは...
講談社文芸文庫を救出する会51ー野間宏『わが塔はそこに立つ』、リラダ...
2008.04.08 22:10 | 講談社文芸文庫を救出する会
爆弾低気圧というのだろうか、朝から風雨が強いので車で大学に出かけた。花に嵐というが、これでは花もたまったものではないだろう。
予定の時間よりも早く大学に着きそうなので途中にある古本屋のチェーン店に寄ることにした。職場の比較的近くにあるものの徒歩では厳しい距離であるものだから、なかなか立ち寄る機会がない店だ。もう一軒、同じチェーン店が20号線沿いにあり、こちらは帰途に立ち寄った。
先に書いたように...
講談社文芸文庫を救出する会50ーフォークナー『響きと怒り』
2008.04.05 23:20 | 講談社文芸文庫を救出する会
午前中に入学式と保護者説明会に出席し、午後1時の電車で帰途についた。高尾に到着したのは3時前で、時間も早かったので高尾駅前の文雅堂に立ち寄る。
早速文庫本の棚で見つけたのがフォークナーの『響きと怒り』(高橋正雄訳、講談社文庫)で、900円という値段がついていたが、先日同じ作者の『サンクチュアリー』を買ったばかりだったこともあり、500頁以上あるこの文庫も購入することにした。それにしても、3,40...
講談社文芸文庫を救出する会49ー広瀬正『マイナス・ゼロ』、安岡章太郎...
2008.04.03 00:37 | 講談社文芸文庫を救出する会
2年生のオリエンテーションで総合基礎科目について話すことになりオートバイで大学に行き、午前中ですべて用事も済んだのでツーリングを楽しむことにした。とくに目指す場所もなく、漫然と国道20号線を久しぶりに韮崎方面に走り、途中、武川村の南アルプスが眼前に聳える絶景ポイントで持参の弁当を食べ、また20号線をさらに西に向かって走る。甲府から茅野方面へは他に大好きなルートがあるので国道20号線を走ることはめ...
講談社文芸文庫を救出する会48ー創元社版坂口安吾全集、室生犀星『宿な...
2008.04.02 01:10 | 講談社文芸文庫を救出する会
高尾駅前の文雅堂に古い創元社版の坂口安吾全集(全8巻)が3千円で出ていた。値札に書き込みありとあったのでどうしようかと迷ったが、店主とチェックしたらとくに書き込みのようなものは見つからなかったので購入することにした。安吾は他の版でも所有しているので購入の必要はなかったのだが、古い全集のにおいがたまらなく愛おしくなり、また、息子にプレゼントしてもよいと思ったのだ。安吾のエネルギーを息子に感じてほし...