地域における持続的開発: サハリン国際会議に参加して
2010.04.28 23:57 | カテゴリなし
4月28日の午後、現代ビジネス学部の今井久教授をスピーカーにお招きしての、国際交流セミナーが開かれました。本学の提携校であるサハリン大学へ3月下旬に出張され、『地域における持続的開発』に関する国際会議で報告をされた今井教授に、会議の模様や現地の状況についてお話をいただくという趣旨でした。
石油や天然ガスなど豊富な資源を擁するサハリン(樺太)では、開発の本格化とともに環境保護が重要な課題になろうとしており、今回の国際会議もそうした問題意識を背景としたものでした。今井教授は北杜市の事例を紹介しながら持続可能な開発における地域社会の役割について報告されたということで、議論の要点をわかりやすく説明して下さいました。
また、韓国系ロシア人が人口の1割に達することや、中国料理の影響を受けた現地料理が存在することなど、会議の合間に見た現地事情についての興味深いお話もありました。第二次大戦以来、サハリン(樺太)は私たちの多くにとって「近くて遠い地域」となっていますが、お話を伺ううちにさまざまな好奇心が湧いてきました。
今井教授の報告を受けて、多くの出席者から質問やコメントが出されました。なかでもゲストとして参加されたサルキソフ先生(元・法学部教授)からは、「サハリンと日本との歴史的関係の深さ」「ロシアにおけるサハリンの政治的経済的位置」「極東の国際関係のなかでの日露協力強化の必要性」などについて専門的立場からのコメントがありました。
最後に古屋学長より講評があり、「本学がこれまでもさまざまな機会にロシアとの交流に力を入れてきたこと」「こうした絆は本学の国際交流の一つの特色として今後も発展させてゆくべきこと」などについて熱のこもったお話がありました。「近くて遠い地域」を「隣の近い地域」に変えるために、私たちも可能な努力を重ねたいと思います。



